Communication with FileMaker Geniuses.

6 / 8月 / 2014 category.FileMaker, Genius

多方面からのリクエストを頂き、ブログと呼ばれるものを再開することにした。
以前、1,000件以上ポストした「言葉の力」というブログがあったが、AppleによるMobileMeサービスの停止によりアクセスが不可能になったしまった。当時の私は、マンネリを感じていただけに休止する良い大義名分を与えられたという感じだったのだが。。。

折角再開するので、少し主旨を変えてみたいと思う。
旧来の私のポストを読み、再開のリクエストを頂いた方々のご期待を私なりに越えてみたいと思うのだ。かつてのそれは、いわゆる「清く正しく美しい河村」が記述をしていた。リクルートツールとしての認識もあったので当然のことなのだが。それに対して、今日からのこれは「ずるく汚く腹黒い河村と清く正しく美しい河村」のバランスを意識して書いていきたいと思う。

タイトルも
The Pen is NOT mightier than METAL.
過去のものは、The Pen is mightier than the sword. (文は武よりも強し。=言葉の力)的立ち位置だったのだが、今回からは感性と知性のバランスがそれを越えるという私の感覚を綴ってみたい。
MotleyCrue

とはいえ、ブログそのものを毎日書くとは到底思えない。
更新はたまにというレベルに違いない。
そして、その更新のトリガとなる、感性と知性のバランスに刺激を与えるトピックとして、下記のようなインシデントをピックアップ出来る。
・美しいStrategyを描いた(Management)
・素晴らしいHeavy Metal を体験した。(Heavy Metal)
・美しいRelationshipGraphやLayoutを描いた。(FileMaker)
・CoolなScriptを書いた。(FIleMaker)
・素晴らしい出逢いがあった。(Genius)
・素晴らしい書籍を読んだ。(Review)
・新しいMacを手にいれた。(Mac)

こんなきっかけがあれば、独特の切り口で書いてみようというのものだ。

先週、私は米国テキサス州に行っていた。FileMaker Developer Conference に参加をするためだ。
世界中からのトップディベロッパーが一同に会するいわばフェスティバルのようなものであり、私も学びと夏休みを兼ねて参加をしている。

仕事をする上で、コミュニケーションがや連携が大切だという教科書的な訓示を沢山目にする。
勿論、私も心から同意する。特に多様化した顧客ニーズに組織的に対応していく必要がある現代の経営において、コミュニケーションや連携を基礎とする組織力は、生存を左右する大きなファクターである。よって、当社でもコミュニケーションや連携にスポットを当てた情報共有システムや種々の仕組みが存在している。

一方でそれらシステムや仕組みは単なる「やり方」に過ぎず、「なぜ」コミュニケーションが高まるかという本質的な問いに深く切り込んだ何かを目にすることは極めて少ない。

今回、米国にて私が尊敬するGenius の一人、Koji Takeuchi 氏に彼の仲間のGenius をご紹介頂いた。彼らとコミュニケーションを図る中で、痛切に感じることなのだが、彼らはIQの高い人達らしく多分基本夜型である。なぜならば、人とコミュニケーションしない時間を確保する必要があるからだ。
その時間は、自らの思索に当てられる。省察であったり、開発であったり、アイデアの抽出であったりするのだろうが、大切なポイントは孤独で進めるということであろう。現実と理想や空想の世界を自由に行き来することで、実に理念的な問題解決作を見いだす事が出来るからだ。

かくいう私も、孤独に仕事をする時間をこよなく愛する一人である。彼らとはIQも含めたレベルの違いこそあれ、同じような理由でその時間を楽しんでいる。逆説的にいえば、その時間が無いとパフォーマンスが落ちるばかりか、仲間とのコミュニケーションにまで影響を及ぼすのではないかと考えている。

一般的に朝型の生活が推奨されることが多い。生理的にみて極めて正しいスタンスである。私も朝型を数年間試してみたことがあったが、結論からいえば、私には合わないと判断した。夜、子供達が就寝し、22時頃からの極めて濃密な時間の方に価値を見いだしたからである。(無論、過度な夜型にならぬよう意識をしている)ここでは、メタル聴いてるだけではないかという指摘は何の意味もなさない。

話しがそれた。
真のコミュニケーションとは、正しい自己認識に基づいて成し得るものであると思う。
つまり、自分の長所は何で、それはどんな資質に基づいているかを知り、それをどのように活かすかをストーリーとして明示出来る人達の間にこそ、本当の意味で成立するのではないかと思うのだ。
一般的なコミュニケーションを否定するつもりなど毛頭無い。ただ、それが本質的なものとなるための段階を意識をする必要があるのではと感じているに過ぎない。そして、私にはそのための思索が夜の方がしやすいということに過ぎない。

世界のトップディベロッパーと、Strength(長所)やTalent(資質)、Strategy(ストーリー)などについて話しをしたわけではない。多くが初対面であったので、彼らの話を聞いていたという時間の方が実は長い。
しかし、彼らGenius の間には、その本質的なコミュニケーションを支える自己認識の香りがし、手元にあるGuinnessビールに独特で妖艶なフレーバーをもたらしたのはいうまでもない。

Stay Metal.

 

  • 記事一覧